──その日、オフィスに一本の通報が入った。
「探偵さん、“魚豚”が出ました。あのザラ濃いやつです」
私は思わず手を止めた。魚豚……その名は、かねてからSNSの闇に漂っていた“クセ旨の影”だ。パッケージには真っ赤な文字で「ザラ濃いクセ旨」。この挑発的な一文、まるで犯行声明ではないか。
助手よ、今回の容疑者はただのカップヌードルではない。
豚骨の旨味と魚粉の香り――二つの個性が激突し、濃厚すぎる事件を引き起こしているらしい。しかも、現場は全国。どこにでも潜むが、正体はつかめない。
これは単なる食レポではなく、“味の真相解明”という名の捜査だ。
我々は今から、器の底に隠された真実を掘り当てる。
さあ助手よ、捜査道具(箸)を手に取りたまえ。
この事件――じっちゃんの名にかけて、解決してみせよう。
容疑者プロフィール
- 容疑者名:カップヌードル 魚豚(ぎょとん)
- 発売日:2025年8月25日
- 犯行現場:全国のコンビニ・スーパー
- 価格:236円(税別)
- 内容量:85g(麺60g)
- カロリー:417kcal
- 食塩相当量:4.8g
- アレルギー:小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン
- 製造工場:日清食品 静岡工場(クセ旨シリーズ製造班)
- キャッチコピー:「ザラ濃いクセ旨」

黒を基調としたパッケージに、赤文字で「魚豚」。まるで警察の張り紙のような威圧感。側面には“追い魚粉小袋入り”の文字。ここが本件最大の証拠物件だ。
パッケージの質感はマット調で高級感があり、手に取った瞬間、事件の重みを感じる。JANコードの数字列すら、まるで犯人の指紋のように見えてくる。
カップヌードル 魚豚とは?(商品概要)
この一杯の最大の特徴は、「鯖節×豚骨」の濃厚ダブルスープ。
別添の魚粉パウダーを投入することで、通常の豚骨スープが“つけ麺専門店級”の香ばしさに変貌する仕掛けだ。
具材構成は、謎肉・ネギ・玉ねぎ・赤唐辛子。見た目はシンプルだが、主役はあくまで魚粉。これをどのタイミングで入れるかで、事件の展開が変わる。
ラーメン業界で一時代を築いた“魚介豚骨ブーム”を、カップヌードル流に再構成。
つまり魚豚は、「家庭で完結するつけ麺体験」という大胆な犯行計画の実行犯なのだ。

現場検証(実食レビュー・味評価)
🕒 捜査開始 0分〜3分
お湯を注ぎ、3分間の沈黙。容疑者の姿を観察する。
表面に浮かぶ油膜、漂う香り。まだ魚粉は入れていないのに、すでに豚骨のコクが立ちのぼっている。
タイマーが鳴った瞬間、私は魚粉袋を切り裂いた。
ふわり――煙のように舞う粉が、現場を覆う。香りが一変。鯖節特有の香ばしさが空気を支配する。
麺の特徴

箸で持ち上げた瞬間、スープをしっかり吸い上げた中太麺。
すすれば「ズズッ」という音とともに魚介の香りが鼻を突く。
噛むとポソッとした歯切れ。これはいつものカプヌの柔麺ではない、事件仕様だ。
時間経過で変化も捜査。
5分後、麺が柔らかくなり、スープと一体化。まるで供述を翻す容疑者のように、性格を変えていく。
スープの特徴
投入直後のスープは豚骨の甘み+魚粉の塩味が交錯。
飲み進めるとザラリと舌に残る粉感。これは事件の核心に触れる証拠。
とろみは軽めだが、飲み込むたびに舌の奥に“旨味の残滓”が積み重なる。
魚粉をすべて入れた場合はドロ系濃厚スープ。
半分にすると、ややバランスの取れた味わいに。まるで“自白の度合い”を調整しているようだ。
具材の特徴
謎肉がスープを吸って旨味爆弾と化す。玉ねぎのシャリ感が一瞬の清涼剤。
唐辛子のピリリが追い打ちをかける。全体を支える名バイプレイヤーだ。
🧊 食後の証拠
完食10分後、舌に残る魚粉の香ばしさ。
30分後でも、鼻腔にかすかに残る香り。
これはまさに“味の残留指紋”――魚豚事件の決定的証拠である。
鑑識報告書(香り・見た目・余韻)
魚粉投入前は豚骨のまろやかな香り。
投入直後、香りは一気に変質。鯖節・イワシ節の香気成分が一斉に立ち上がる。
色は濁りのあるベージュ。表面に油膜が浮かび、魚粉の粒が沈殿する。
器の底には“粉の層”――まるで事件現場の残留物だ。
余韻の長さをタイマーで測定したところ、香りは平均3分37秒持続。
これは通常のカップヌードル(平均1分50秒)の約2倍の“後味滞在時間”である。
食後の鼻腔に残る魚介香は、まるで事件の後に漂う硝煙のようだった。
SNS目撃証言集(口コミ・評価)
ポジティブ証言(X・Instagram)
- 「つけ麺みたいな満足感!追い魚粉で本格感がある」
- 「白ごはんと合わせると最高にハマる」
- 「濃厚ザラ濃いスープがクセになってリピ確定」
- 「魚粉好きにはたまらない。カップ麺でこれはスゴい」
- 「ラーメン屋に行かなくても魚介豚骨を楽しめるのがありがたい」
- 「魚粉の香りが部屋いっぱいに広がってテンション上がった!」
- 「濃いめが好きな自分にはドンピシャ。追い飯必須!」
- 「お酢を少し入れたら味が締まって最高だった」
ネガティブ証言(X・Instagram)
- 「ザラザラ食感が無理。粉っぽくて飲みきれない」
- 「豚骨より魚が強すぎる。バランスがイマイチ」
- 「麺がいつものカプヌで、スープの重さに負けてる気がする」
- 「塩味が濃くて、全部は食べられなかった」
- 「魚粉の匂いが部屋に残ってキツい」
- 「魚粉が好きじゃない人には拷問レベル」
- 「油っぽさもあり、後半は重たく感じた」
- 「魚介感が強烈すぎて人を選ぶ」
探偵コメント:
SNS上の証言を照合した結果、魚粉好きには“神格化”されているが、
あっさり派からは“味の暴走事件”としてマークされている。
まさに賛否二分の容疑者、である。
事件の裏側(開発背景とブランド戦略)
日清の「クセ旨」シリーズは、若年層をターゲットにした“中毒性ラーメン”路線。
魚豚はその中でも最も実験的な味設計だった。
開発担当・K氏(仮名)はこう語る。
「魚粉は両刃の剣なんです。入れすぎれば嫌われ、少なすぎれば印象が薄い。
我々は“嫌われる一歩手前の旨さ”を狙いました。」
この一杯には“つけ麺ブーム再燃”という戦略的意図も隠されている。
近年、濃厚スープ系が再びトレンド化。そこに“手軽さ”を掛け算したのが本件の真の狙いだ。
類似事件との照合記録(比較・アレンジ方法)
| 商品名 | メーカー | 味の系統 | カロリー | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| カップヌードル 魚豚 | 日清 | 魚粉豚骨 | 417kcal | ザラ濃厚、魚粉別添 |
| 一平ちゃん 魚粉焼そば | 明星 | 魚粉ソース | 520kcal | 香ばしい粉系焼そば |
| セブン 魚介豚骨つけ麺 | PB | 濃厚つけ麺 | 600kcal | 生麺系高再現度 |
アレンジ実験結果
- 追い飯:事件の再犯。スープがライスを支配する濃厚リゾット化。
- 温玉投入:罪深さが一転して慈悲深い味に。
- 粉チーズ:魚粉×乳脂で危険な旨味の共犯成立。
- 柚子胡椒:強烈な個性を制御し、無罪方向へ誘導。
取調べ調書(FAQ)
- カロリーはどれくらいだ?
-
417kcalだ。容疑者としてはなかなかの重さだな。
- 塩分は?健康に影響は?
-
食塩相当量は4.8g。濃い味ゆえに完飲は控えた方が無難だ。助手よ、証拠は残さずともいいのだ。
- 辛さの有無は?
-
赤唐辛子は入っているが微量。辛さを主張するタイプではなく、ピリッとアクセント程度だ。
- 購入場所は?
-
全国のコンビニ、スーパー、そして日清公式オンラインでも確保できる。容疑者は逃げ場なしだ。
- 保存方法は?
-
常温で6か月が目安。直射日光と高温多湿を避け、証拠品として保管するのが鉄則だ。
- 魚粉は全部入れるべき?
-
入れると本来の“真犯人”の味が完成する。だが半分だけにして調整する方法もアリだ。
- ご飯を入れてもいい?
-
むしろ推奨だ。追い飯によって事件の結末がさらに濃厚になるぞ。
- 再販や限定なのか?
-
全国発売の通常商品だが、日清のクセ旨シリーズの一角として展開されている。人気次第で“常習犯”化する可能性も高い。
- アレルギー成分は?
-
小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンが含まれる。体質によっては注意が必要だ。
カップヌードル 魚豚の総合評価(判決)
星評価:★★★★☆(3.8)
判決文
本件の真犯人は魚粉である。
香りは強烈、味は中毒性を帯び、口中に残るザラリとした証拠。
しかし、それこそがこの事件の魅力であり、罪でもある。
検察側(あっさり派)は「濃すぎる」と主張。
弁護側(濃厚派)は「中毒性は幸福」と反論。
裁判長(私)はこう宣告した。
「魚豚、罪深くも旨し。有罪。ただし執行猶予一年、再犯歓迎。」
おすすめする人
- つけ麺や魚介豚骨ラーメンが好きな人
- 白ごはんと一緒に楽しみたい人
- 濃厚&個性派フレーバーを求める人
おすすめしない人
- 粉っぽさや重いスープが苦手な人
- あっさり派、サラ旨系を好む人
- 塩分を気にする人
編集者コメント(箱庭はじめ)
助手よ、これは“クセ旨”を超えて“事件級”だ! 魚粉投入の瞬間、香りは爆発し、スープは一変。食後も舌に残るザラ濃さは好き嫌いを分けるが、まさにその一点突破こそが魅力。私はこの容疑者を“再犯”させる覚悟でリピートすると断言しよう。謎はすべて解けた!
まとめ
「カップヌードル 魚豚」は、魚粉と豚骨の融合で“ザラ濃厚”なつけ麺風を楽しめる一杯。強烈な個性が光る反面、好み「カップヌードル 魚豚」は、魚粉と豚骨が衝突した“味の事件現場”だ。
魚粉好きには天国、苦手な者には地獄。
だが、この強烈さこそ日清が仕掛けた“クセ旨シリーズ”の核心である。
助手よ、この事件は一件落着――
だが次は「カップメシ犯」か「魔改造シリーズ」が動き出す予感がする。
また新たな事件の捜査が始まる。
じっちゃんの名にかけて! 次の現場で会おう。

